Tektronix TLA715整備記録

完全に通電しない状態で入手したので、部品交換で蘇生させる。

内部が著しくさびていたり画面に黒ずみがあるので水没した機体と推測する。

下記の部品はTLA704と共通なので、画面が破損したTLA704をいけにえにして修理を行った。

  • 電源ユニット
  • 後部ファンユニット
  • バックブレーンボード(電源ユニットやTLAモジュールが刺さる部分)

256MBモデルだったのでPC133 256MB SO-DIMMを追加して512MBにする Intel i815の制限があるため、512MBモジュールを使用しても512MB以上にはならない

約20年たっていつ逝ってもおかしくない状態のため、変換基板を使用した32GB mSATA SSDに変更。

リムーバブルHDDとなっているが接触不良によるトラブルの原因になるため画面裏にある2.5インチべいにSSDを搭載し、リムーバブルHDDトレイは使用しない。

Windows XP SP3をインストールした。 本来であれば個人的な好みでWindows Server 2003 SP2をインストールしたいところだったがBIOSの相性と思われる症状で起動できないので、Windows XPをインストールする。

TLA Application v5.1はWindows XP SP3で起動できないのでv5.8をインストールする。

v6.0以降は個人利用でお世話になる旧型のモジュールやDSOモジュール対応が完全に取り除かれているので当方では取り扱わない。

標準では非対応の本体というエラーが出てv5.1までしかインストールできないが、setup.inxを改竄することでインストール可能

公式のダウンロードサイト

改竄したsetup.inx tla_v58mod.rar

モジュール後方にジャンパピンがあり、ショートにするとファームウエア更新が可能になる。

ジャンパがショートになっているモジュールはファームウエア更新以外の動作ができないので完了次第取り除く。

作業手順

TLA715で使用するTLA7N2モジュールのオプションを全開放する。 TLAのLAモジュールはL→M→N→P→Qと新しくなり解放可能なメモリ容量が増加する。

N以降が比較的新型になるのでebay等で狙う場合は注意を要する。

このページの一番後ろにやり方の記載あり

SYST:PASS:INST:PASS "PitBull5.5.001"
SYST:CONF:DEPTH 4194304
SYST:CONF:SPEED 200
SYST:PASS:INST:UPD 1451649600
  • TLA7012とTLA620xのメインフレームファームウエアは同一。おそらくNVRAM的な領域でどちらかを決めている
*IDN?
PASSWORD PITBULL

・TDS30x2 「MCONFIG TDS3052」
・TDS30x4 「MCONFIG TDS3054」
・TDS30x2B 「MCONFIG TDS3062B」
・TDS30x4B 「MCONFIG TDS3064B」